制裁
アンチ・ドーピング規則違反が確定すると、資格停止を含む、制裁措置が課されます。
Code 4.0
個人への制裁措置
個人に対する制裁として、資格停止、個人の成績の失効、獲得したメダル・得点・賞金のはく奪を含む一定の措置が課されます。Code 10
チームに対する制裁措置
- チームスポーツにおいて、チーム構成員の2名以上が競技会に関連して違反となった場合は、競技大会主催の機関が、競技大会期間中に、そのチームに対して特定対象検査を実施します。また、違反したアスリート個人に対して制裁が課されます。
- チームスポーツにおいて、チーム構成員の3名以上が競技大会の期間中に違反となった場合は、①違反をしたアスリート個人に対する制裁、②競技大会主催機関や国際競技連盟が、チームに対しても適切な制裁(例えば、得点のはく奪や、競技会におけるチームの失効措置等)を課します。
Code 11
*大会主催機関や国際競技連盟は、上記のチームに対する制裁措置よりも、より厳格な対応をルールで定めることができます。
制裁に関する一般開示、柔軟な対応
以下の通り、年齢や障がいによる責任能力の有無や競技レベルによって、体内侵入経路の立証(禁止物質がどのように体内に入ったかを証明する)の責任は問われず、制裁措置の軽減、情報の非公開などの配慮がなされます。
Code 10.6.1.3
要保護者 (Protected Person)
定義はこちら
氏名や制裁内容の一般開示 | アンチ・ドーピング規則違反に対する制裁 |
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原則、一般開示無し ![]() |
制裁期間:最長2年~けん責(0年) *「重大な過誤または過失がない」ことを立証することができた場合 |
レクリエーション競技者(Recreational Athletes)
定義はこちら
氏名や制裁内容の一般開示 | アンチ・ドーピング規則違反に対する制裁 |
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原則、一般開示無し ![]() |
制裁期間:最長2年~けん責(0年) *「重大な過誤または過失がない」ことを立証することができた場合 |
18歳未満(Minor)
定義はこちら
氏名や制裁内容の一般開示 | アンチ・ドーピング規則違反に対する制裁 |
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原則、一般開示無し | *「アスリート・カテゴリー」による |
資格停止期間を決めるルール
違反が問われた際に、制裁措置である資格停止期間は、以下などの条件により増減します。
- 違反した項目
- 体内から検出された禁止物質の体への侵入経路(いかに体内に禁止物質が入ったか)のアスリートによる説明
- その物質の摂取が「意図的」でなかったかのアスリートによる証明
- アスリートの行動における過誤や過失の程度
詳細は、資格停止期間を決めるルールを参照してください。