禁止物質・方法の確認
禁止物質は、あらゆる種類・形状の薬に含まれている可能性があります。
アスリートは、薬を使用する前に必ず専門家と確認して、禁止物質が体内に入らないように自己管理を徹底する必要があります。
治療目的であったとしても、禁止物質や禁止方法がドーピング検査により検出された場合は、「厳格責任」の原則にもとづき、アンチ・ドーピング規則違反が問われることになります。
薬の成分や禁止物質・方法について、最新の禁止表をもとに、医師や薬剤師などの専門家へ確認してください。
禁止物質や禁止方法の検索方法
アスリート×DRO×スポーツファーマシスト＝安心トライアングル
アスリートは自身が服用する薬について、検索したり、専門家に確認することで、必ずダブルチェックを行いましょう。
Global DRO（グローバル・ディーアールオー）
The Global Drug Reference Online （Global DRO）は、最新の禁止表にもとづいて、使用する薬に禁止物質が含まれるか否かの確認が可能な、世界的に運用されている検索エンジンです。
- 一部の商品は、商品名での検索が可能です。ただし、検索対象は、日本・イギリス・カナダ・アメリカ・スイス・オーストラリア・ニュージーランドで販売されている商品のみとなります。
- 特定競技において禁止される物質もあります。Global DROで検索をする際は、必ず自身の競技を選択してから検索してください。
- Global DROには、漢方薬や栄養補助食品に関する情報、または栄養補助食品に適用される情報は含まれていません。
関連リンク
JADA公認スポーツファーマシスト
公認スポーツファーマシストとは、JADAが定める所定の課程を修めた薬剤師で、最新のアンチ・ドーピング規則に関する情報・知識を持ち、 アスリートを含めたスポーツ愛好家らに対して、薬の正しい使い方の指導などを行う薬剤師のことです。
スポーツファーマシストは、日本全国にいます。検索サイトから、条件検索（都道府県等）で公認スポーツファーマシストを探し、薬について相談ができるようにしましょう。
薬の確認アクションの記録を残す
薬を使用する前に自身が取った行動を、自分自身で証明できますか？
自身のアクションとして、
- Global DROの検索結果履歴
- スポーツファーマシストへの質問メール・FAXなどの履歴
- 服用履歴
など、あなた自身がアスリートとして取った行動を全て記録・保存し、いつでも証明できるようにしましょう。
ドーピング検査であなたの検体から禁止物質が検出された場合、違反が問われている物質がどこから自身の体内に入ったのか、リスクに対してどのような行動を取ったかを証明する責任は、あなた自身にあります。
