アスリートの役割と責務
世界アンチ・ドーピング規程(Code)には、アスリートがスポーツに参加する上で果たすべき「役割と責務」が明記されています。
Code 21.1
アスリート自身、そして仲間やライバルをリスペクトし、クリーンでフェアなスポーツに参加する権利 を守るため、アスリート自身としての役割と責務を果たしましょう。
アスリートの7つの役割と責務
- 1.ルールを理解し守る
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全世界・全スポーツの統一のルールCode。
スポーツに参加する際のルールとして、アスリート自身がCodeを理解し、守り、リスペクトすることが求められる。その上で、自身の権利を行使でき、スポーツに参加できる。 - 2.いつでも・どこでも検査に対応
- ドーピング検査は、アスリート自らがクリーンであることを証明し、クリーンスポーツを守るためのもの。アスリートがいつでも・どこでも検査を受けることで、自分自身のクリーンさを証明でき、自身のパフォーマンスが「真なるもの」であることに誇りを持てる。
- 3.体内に摂り入れる物に責任を持つ
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自分が摂取する物全てに対して責任を負うこと。
スポーツで禁止されている物質や方法があることを理解し、自身で適切な情報を、適切な専門家から得ること。そして禁止物資が体内に入らないよう、責任を持って行動し、いつでも自分の「クリーンスポーツ行動」を証明できるようにする。 - 4.アスリートとしての自分の立場と責務を伝える
- 医師や薬剤師に対して、自身がアスリートであり、スポーツにおいて禁止されている物質や方法があることを、治療や処方される前に必ず伝える。そして、相談・確認した内容を記録し、いつでも自身の「クリーンスポーツ行動」を証明できるようにする。
- 5.過去の違反を正直に伝える
- 過去10年間で、国内アンチ・ドーピング機関(NADO)や国際競技連盟(IF) 以外によって認定されたドーピング違反があった場合は、NADOと自身の競技のIFに伝えること。
- 6.ドーピング調査に協力する
- 自分自身が関わっていてもいなくても、クリーンでフェアなスポーツのために、ドーピング行為を、見・聞き・知り・発見した時に、アンチ・ドーピング機関に情報の提供や調査に協力すること。
- 7.サポートスタッフの身分を開示
- アンチ・ドーピング機関に求められた場合、自身のサポートスタッフ(監督・コーチ、スポーツ関係者、医療関係者、保護者や家族等)の身分を明かすこと。